お知らせとご案内

「地域のために何かできることをやろう」そんな想いで発足したグループの活動も、今年で32年を数えるそうです。お年寄りを支える活動をはじめ、地元病院での奉仕作業など、ずっと続けてこられた地域貢献活動についてお聞きしました。50～90代の女性15人がボランティアのメンバー、みなさんイキイキと話してくださいました。

――ふれあいサロンとはどのようなものですか？

ボランティアグループの主な活動のひとつです。香椎東公民館で行なっている、ふれあいサロン「あやすぎ」、香椎会館で行なっている、ふれあいサロン「花しょうぶ」と、ふたつのサロンがあります。外出が面倒になりがちなお年寄りが出掛けられる地域交流の場として、それぞれ月に一度開催しています。会の初めにみんなで３曲歌います。香椎原病院のご協力で血圧測定や転倒予防体操の月もあります。メンバー手作りの昼食を食べながらの会話、レクリエーションなどを楽しんでいます。そして、誕生月の方たちにはバースディソングとお花を贈るんです。ときには手工芸もやっていますよ。手先を使うことが健康維持にもなりますから。博多中央幼稚園の園児たちとも交流を持っています。そんな、みんなでおしゃべりして、元気になれる場所です。

――活動をはじめられたきっかけは？

香椎東公民館で福祉の講座を受講して「地域のお年寄りは地域で支えよう」と民生委員や老人会に呼びかけたことがはじまりです。最初は病院で患者さんの車椅子を押して散策したり、福祉施設で洗濯物をたたんだりするボランティアでした。徐々におにぎりなどを持ち寄るようにもなり、平成10年に「おしゃべりサロン」を実施したことで、いまに至りました。現在でも、私たち自身、年に２回、専門的な研修を受けています。

―― どのような方が来られていますか？

この地域に住む、65歳以上の方々が対象です。最年長の方は90歳を超えてあります。20年以上通い続けてくださる方も少なくありません。月に一度でも出掛ける機会があることで、活力にもなるし、みんなに会って話せるから嬉しいと言っていただけるんです。そんな方々が、誘いあわせて来てくださっています。会費は１回１００円。女性が多いですが、誰でも大歓迎の雰囲気なので、会員じゃなくても参加していただけますよ。

――他のサロンにはない特徴はありますか？

メンバー手作りの料理がそうです。東区だけでも80を超えるサロンがある中、食事を手作りして提供しているのは稀で、私たち以外では１つしか知りません。調理師経験のあるメンバーが考える季節のメニューはとっても好評で、自慢できる特徴ですね。もちろん栄養も考えてありますし、デザートも大人気です。その他には健康体操も喜ばれます。病院の先生が来て、きちんと指導してくれますし、普段自分ではできないですから。そんな活動のおかげもあって、ふたつのサロン共に、それぞれ市長表彰を受けているんですよ。２０１４年春の褒章では、緑綬褒状もいただきました。地域の方々あってこその賜物です。

―― ふれあいサロンとは別に、どのような活動がありますか？

月に１度、奉仕作業を行なっています。香椎原病院での縫製作業です。８月と12月はお休みですが、介護枕やカバー類を縫っています。そのご縁もあって、毎年９月には「病院祭」のステージで踊りを披露するんです。ボランティアメンバーに加え、病院の先生と若いスタッフも一緒になって、去年はペッパー警部、その前はＵＦＯを踊りました。次回はフォーチュンクッキーの予定です。ほかにもハガキ絵サークルと民生委員の協力を得て、はがき絵を独居高齢者の方々に郵送する活動も行なっています。受け取られる方はとても喜ばれます。３月にはバスハイクもしました。あおやぎさんからバスを２台借りて、糸島に日帰りで。みんな、またぜひ行きたいと話しています。

―― みなさんで心掛けてあることなどがあれば教えてください。

私たちは気持ちを同じくする有志、チームワークが売りです。「できる人が、できる時に、できることを」というボランティアのスローガンそのままに、それぞれが得意な分野で活躍する。メンバーが一枚岩となって、地域に貢献する力を強め、永く続けたい。そんな想いがあります。また、サロンにいらした方からお礼の言葉をいただくのですが、私たちの方こそ感謝しているんです。だって、来ていただく方がいないと成り立ちませんし、お互いで作り上げるものですから。「ありがとう」の言葉が行き交う、活力溢れるサロンを目指して、これからもメンバー全員で精一杯取り組んでいきます！ボランティア仲間も随時募集中です。老若男女問わず、ご参加をお待ちしています。